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今回は、ビル屋上の屋外設置空調機です。ほとんどのパネルが構造体で開きません。見た感じはきれいなのですが・・・。
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以前パネル下部を平板補修されたとのことですが、波打って開いてきてしまっています。
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開口可能なパネルも、見た感じはきれいですが・・・。
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・・・よく見ると、腐食で変形が始まっています。構造体パネルの腐食は、空調機の寿命に直結し、場合によっては空調機本体の交換が必要になってしまいます。
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点検口もパッキンが欠落し、ヒンジなどの腐食で固くて開かないものがありました。
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内部の保温材は、部分的に雨水が浸透したり、表面のクロスが剥がれたりしている部分がありますので不良部分を張替の予定です。
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腐食のある、開口可能なパネルを1枚ずつ撤去します。腐食部の回らないボルトは、切断撤去し、後でネジ山を修復します。
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コイルボックスのパネルを撤去しました。
内部の骨格はまだ健在でした。
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以前の補修パネルを剥してみると、腐食部分が顔を出しました。
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空調機の外周すべての古い補修パネルを撤去します。激しい腐食がみられます。
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点検口を撤去しました。周囲の骨格の腐食は少ない状況です。
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撤去した点検口です。場所によって大きさが異なるため、すべてそれらにあわせて新しいものをステンレスで製作します。
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外気取入口のフードを撤去しました。
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外気取入口のフードにも腐食がみられました。側面下部が腐食で割れていました。
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新しく製作したステンレス製のフードです。撤去したものよりかなり軽量にできています。
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フードの取付部をケレン後塗装し、十分に乾燥させてから新しいフードを取付します。取付後は周囲に防水シールを施します。
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内部の保温材張替部分を撤去します。
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別セクションの保温材も順に剥します。
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ケレン部隊は、外板の腐食部分をひたすらケレンします。
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見えなくなる部分ですが、手抜きはしません。
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ひたすらケレンします。
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ケレン後、ケレン部分の下地調整をして、マスキング作業に入り、その後塗装をおこないます。
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補修部の塗装後です。今回はお打ち合わせで補修部のみの塗装となりました。
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空調機の補修部分の外周を、すべて塗装しました。
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パネル下部にパッキン付のステンレス補修折板(内側板)を取付します。折り加工入りのため、波打ちが無く、パッキンにより錆穴部も確実にシールします。
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次に保温材入りのステンレス補修折板(外側板)を防水ワッシャを使用し取付してシールをおこないます。パネル上部は雨水が溜まらないように外側に傾斜加工が施されています。 |
今回の点検口はお客様のご要望により、すべてステンレスで製作しました。
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点検口の上部水除け板もステンレス製で製作しました。人への安全を配慮し、平板ではなく、傘形状に袋加工してあります。ステンレス製ですので耐久性も抜群です。
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内部の腐食防止と室内湿度安定のために、気化式加湿器ベストウェッターを設置しました。ベストウェッターの詳細につきましてはこちらをご覧ください。
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内部保温材仕上げ後です。保温材の表面はすべてクロス仕上げになっています。
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開口交換可能なパネル部分に新しいステンレス製のパネルを防水ワッシャを使用し取付しました。鉄製のケーシングとは補修部分も含めすべてパッキンを介し、縁切りをしてあります。
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完成です。空調機の外板部寿命を大幅に延命しました。もし、新品空調機に交換の場合はビルの屋上ということもあり相当な費用がかかるとのことでしたので、お客様のお役に立てたかと思います。
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